SEIWA | Leather Craft :: Fabric Dyeing Forum | 染色・レザークラフトフォーラム | 谷村ヒロシ|HiroshiTanimura

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ビニモは
アクセサリーづくりの
素材のひとつ。

Profile
たにむら•ひろし。1955年、愛知県出身。
アクセサリーブランド[freedom]デザイナー。
「ネイティブ・モダン」をコンセプトに、流行りやスタイルにとらわれない、独創的なデザインのアクセサリーを展開する。
最近ではFree&Easy(イースト・コミュニケーションズ刊)など数々のファッション誌に掲載される。
2011年より freedom スタート


藤田(SEIWA企画部、以下略)
――現在どのような活動をされていますか?


谷村ヒロシ 氏(以下敬称略)

 アクセサリーブランド[freedom]を2009年に立ち上げ、レザーやビーズを使ったネックレスとブレスレットなどのデザインと制作をしています。2013年7月現在で、フリーダムの取り扱い店舗は東京・青山のオプティカルテーラーのクレイドルさん、たまプラーザのウィメンズのアパレルセレクトショップのアナベルさんなど15店舗です。
 
 また、個人のお客さまからセミオーダーやフルオーダーもお受けしています。


――ブランドを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

 それまでは、アパレルショップを東京・お台場や千葉の九十九里浜で経営していました。とても格好の良いお店だったんだけど、商売としては厳しくて最終的に閉店を余儀なくされました。
 
 千葉の九十九里浜のショップはウィメンズのエスニックテイストのファッション衣料や雑貨を扱うショップでした。今で言うアパレルのセレクトショップというような業態ではなく、アジア系の輸入雑貨を仕入れて販売していました。
 
 2階建ての1軒屋で、ロケーションは隣が乗馬クラブで真裏が浜辺でした。ショップはグラフィックアーティスト・レザーアーティスト・アンティーク雑貨のディーラー・オーナーの僕とで売場をシェアしていました。入口にタコス屋を構え、外観はまるでニューメキシコあたりの砂漠にポツッとある酒場のような雰囲気でした。


――とても特徴的な外観のショップだったのですね。でも、そのショップを閉店したことをきっかけとして、フリーダムを立ち上げたのですか?

 そうです。千葉のお店をクローズした後で、次はどのような仕事をしようか色々と考えた時に、自分の経験と本当に好きなことの両面から考えて仕事にしたいと思ったのが全てのはじまりです。

 過去を振り返った時に、ファッションアイテムの中でも特に好きだったアクセサリーを自分でつくって、ブランドとして販売していくことに決めたんです。最初は知識も技術も何もなかったので、とにかく大変でしたね。

 でも、つくりはじめてからすぐに、クレイドルさんで展開していただけたことが僕にとって何よりも幸運でした。ある日、同ショップの社長から「グラスコードを制作してみたら?」と言われ、すぐにサンプルを制作しました。そうしたらそのアイテムがクレイドルのお客さんから好評を受け、ショップ展開が決まったんです。


――アクセサリーづくりがとてもお好きだったことがよく分かりました。過去のご経験と好きなことを突き詰めて一歩踏み出し、自らつくって販売されることに至ったんですね。

 自分の本当に求めているデザインのアクセサリーって、滅多に市販されていませんよね。だったら自分でつくってみようというのが、アクセサリーづくりに興味をもったきっかけでした。

 最初はノウハウがなかったので、自分の理想としたデザインのアイテムになかなか仕上げられませんでした。それでも、<つくる楽しさ>に魅了され、すっかりのめり込んでしまいましたね。

 九十九里のお店を閉めてからは、いよいよこのブランドを広めて食っていこうと決意しました。


――ところで、はじめてつくったものは何でしたか?

 ブレスレットです。ベネチア産のアフリカンアンティークビーズとシルバービーズを組み合わせたものでした。

 始めたばかりの頃はノウハウがなかったので、シリコンゴムにビーズを通しただけの誰でも簡単につくれるようなアイテムばかりでした。それは誰からも技術を教わらず、見様見真似でつくっていたからです。ワイヤーの使い方にはとくに苦労しましたよ。でも、自分で四苦八苦しながらノウハウを身につけ、技術を発見していくのが楽しかったし、新しい方法を編み出せた時はとても嬉しかったです。

 「あっ、こんな方法でこんな事が出来るんだ」といった具合に。

 どうしてもわからない技法があると、彫金やアクセサリー制作の技術に長けた、東急ハンズの技能社員さんに質問して教わりました。


――アクセサリーの種類は数多くありますが、なぜブレスレットだったのですか?

 つくってみようと思い立ったタイミングが冬の寒い時期だったので、ネックレスなどのアクセサリーではマフラーや巻物のアイテムで隠れて目立ちにくいと思ったからです。だから、まだ目立つ余地のあるブレスレットにしたんです。

 参考にしたデザインは特になくて、自分の理想とするイメージをなんとかカタチにしようと思いました。材料はアンティークビーズと手元にあったシルバーパーツで、配色と形をパズルのように組み合わせてつくりました。


――分かりました。では一旦話題を変えさせていただきます。最近ファッション誌のスナップ特集によく登場されますが、ファッションへの興味はいつごろからあったのですか?

 大学生の頃からですね。当時ファッション業界に就職しようと思っていました。

 大学卒業後に服飾の勉強のため、あらためて文化服装学院に入学しました。でも、入学以降は服飾の勉強よりも水上スキーに夢中になってしまって、結局は学校を辞めてしまいました(笑)。

 辞めてからは、ファッション雑貨が好きだったこともあってファッション雑貨の輸入代理店に就職しました。その後独立し、前述のアパレルショップの経営を経験し現在に至ります。


――ファッションスタイルの原点は?

 アイビーですね。

 僕は80年代の全盛期のアイビールックをリアルタイムで体験した世代です。あの頃は、今以上にファッションにとても気を配っていたし、相当お金も使いました。バリバリのアイビールックで我が物顔で街を闊歩していましたね。


――なるほど。ところで、再度谷村さんのブランドに関する質問に立ち返らせていただきますが、フリーダムというブランドネームに込めている想いを教えてください。

 ファッションは流行りやスタイルにとらわれず、自由に楽しむものだと思っています。

 だから「ファッションにルールはない。自由なんだ。」ということを、ブランドとして伝えたいですね。フリーダムでファッションを楽しんでいただけるようなお手伝いが出来ればと思っています。

 アクセサリーはファッションのスタイリングに主役としても脇役としても使えますが、僕は主役としてつかうのがオススメです。人目をあまり気にせず、アクセサリーをふんだんに身につけて自己主張を思いっきりしてほしいですね(笑)。