2019年夏期講習作品/額絵「夏の星座」
友禅染科
繊細で優美な友禅を現代感覚で染めます。糸目糊を使い、こまやかなぼかし彩色の技術を用いて、帯染額などを自分で染められるように指導します。
受講日 | 第1・3水曜 |
時 間 | 10:30〜16:00 |
月 謝 | 12,000円(税抜) |
年間諸経費 | 8,000円(税抜) |
廣嶋儀徳先生インタビュー
■教室の内容
この教室では伝統技法である「友禅染め」を現代感覚で染めるということを行なっています。私の本業は着物や帯をつくること、すなわち着物職人なのですが、その染めかたの技法を楽しんでいただければということで、SEIWAで教室を開いています。着物職人は親の代からの家業です。
現在では、着物をつくる人はそう多くありませんし、世の中の流れからいってもあまり需要はないかもしれません。それでもお母さんから娘さんに着物をつくったり、お孫さんへつくってあげたりといった理由で皆さん制作されていますね。
友禅染のなかでも、当教室では糸目友禅を中心にお教えしています。教室では着物以外にもインテリア系のタペストリーやファブリックボードをつくっている人もいます。インテリアであれば、贈り物としても喜んでいただけるでしょうし、のれんなどをつくる方もいらっしゃいますね。
そもそも染色は、布で染められるものであればいいので幅広い技法があります。糸目友禅は非常に根気のいる作業ですが、ローケツ染めをしてもいいですし、カットした型紙をもとにステンシルで色をつけても楽しめますよ。
教室は染めに関する環境が整っていますね。また1階が店舗になっているので、必要な材料をほとんど揃えることができます。染色中に足りないものがあれば、1階のお店に降りて購入いただけます。そして教室内が広々としています。染めはたいてい13〜14メートルくらいの広さがないと、反物を広げられませんから、その点スペースとしては十分ですね。
■面白さ
とくに面白いのは、自分で図案を考えていく過程ではないでしょうか。もちろん、すでにある図案を使って1つひとつの工程を丁寧に行ないながら仕上げていく過程も楽しいとおもいますよ。そういった手作業に楽しさと面白さを感じる生徒さんは、皆長く続けていらっしゃいます。
糸目友禅は上達したと実感できるまでは少々時間がかかります。教室は月2回というペースですが、まずは体感してゆっくりじっくり取り組んでみていただければとおもいます。
- 1友禅染科
- 2経 歴