針と糸の準備
麻糸、ポリエステル糸を使った手縫いの方法を紹介します。
レザークラフトの手縫い糸は、主に麻糸やポリエステル糸をつかいます。
[つかうもの]
手縫い針〈短〉
Wロー引き糸#5
エスコード(麻糸)
プロワックス
糸の準備
縫い穴をあけ、糸を切り出します。必要な糸の長さは、おおよそ縫う長さの3〜5倍です。縫う長さに合わせ、余裕を持たせながら糸を折り返します。
[目安]
縫う長さが10cm程度と短い→5倍程度
縫い合わせる革の厚みが3mm以上→5倍程度
40cm以上の長さを縫う→3〜4倍
縫い合わせる革の厚みが1.5mm以下→3〜4倍
糸のつけ方
Wロー引き糸#5(ポリエステル糸)を針につけてみましょう。レザークラフトは、1本の糸の両端に針をつけます。
1 | 手縫い針の針穴に糸を通し、10cm 程度出します。
2 | 出した糸のヨリの間に針先を通します。
3 | 2〜3回、糸のヨリの間に針先を通します。
4 | 長い方の糸を引いてから、通した糸を針穴に寄せます。
5 | 通した糸を針穴の方に引きます。2本の糸をヨリ合わせておきましょう。
麻糸の通し方
エスコード(麻糸)は、針に通す前に糸のヨリを戻してロー引きをします。
1 | 糸の端をカッターの刃先で擦り、ヨリをほぐします。
2 | 目打ちでも同じ作業ができます。次第にヨリがほぐれ、糸が毛羽立ちます。
3 | 毛羽立った糸の端にプロワックスを擦りつけ、ヨリをまとめます。糸にロウを擦りつけることをロー引きといいます。
4 | ロー引きの目安は、10cm程度の糸がまっすぐ立つ程度です。糸全体をロー引きしてから、上記の糸のつけ方の順に糸をつけます。