SEIWA | Enjoy! Fabric Dyeing | 染色・ファブリックダイングの技法を詳しく説明 | コチニールの染め方



コチニールの染め方

色落ちに強い鮮やかな赤色に染まります。コチニールとは中南米産の
サボテンに寄生するカイガラ虫で、動物染料として有名です。

用意するもの

■生地
ハンカチ

■染料・薬品
コチニール
媒染剤各種
ディスポン

■用具
火にかけられる容器( ステンレスまたはホーロー)
洗面器、バケツなど( プラスチック製のもの/洗い用)
はかり
計量スプーン
計量カップ
菜箸

■その他
中性洗剤

STEP1 生地の下準備

染める生地に表面加工や油分、汚れがあると、よく染まりません。染める前に必ず生地をきれいにしましょう。
※シルクの場合3〜5は必要ありません。
※シルク以外は「ディスポン」で前処理するとよく染まります。適時ご使用ください。

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    1 | 1ℓの熱湯(80℃以上)を用意し、その中に軽く泡立つ程度に中性洗剤(食器洗い用)を入れます。

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    2 | ボールに浸した布を5〜10分間、時々菜箸で動かしながら洗い、その後水洗いします。

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    3 | 新しく1ℓの熱湯(80℃以上)を用意し、そこにディスポンを入れます。菜箸でかき混ぜておきましょう。

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    4 | ディスポンを入れた熱湯に、水洗いしてよく絞った布を広げて入れます。

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    5 | 菜箸で布を動かしながら、弱火で15〜20分間浸します。浸けておくだけだと、染めたときのムラの原因になります。

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    6 | 布を取り出して、よく水洗いした後、軽く脱水して濡れたままにしておきます。これで生地の準備が整いました。

STEP2 植物染料液を作る

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    1 | コチニールを約8g用意します。付属の不織布(ネット)に入れ、口を輪ゴムで縛ります。 ※染料の量 : 染めるものの重さの約10%

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    2 | 火にかけられる容器に200mlの水を用意します。蒸発しないよう水を加えながら20〜30分間煮だして植物染料液を作ります。 ※水の量 : 染めるものの重さの約15倍

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    3 | 冷めないうちに染料を取り出し、植物染料液を別の容器にとっておきます。

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    4 | 取り出したコチニールを棒などでよくつぶします。

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    5 | 火にかけられる容器に水を加え、つぶしたコチニールを戻し、火にかけて植物染料液を作ります。3と同様に植物染料液を別の容器にとっておきます。

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    6 | 更に2〜3回同じように植物染料液を煮だし、出来上がった植物染料液をすべて混ぜます。植物染料液の完成です。

STEP3 染める[後媒染]

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    1 | 植物染料液に水を加えて染めるものが完全に浸かる量にします(ハンカチ1枚でおおよそ600ml)。

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    2 | 染めるものを濡らして入れます。火にかけて90度以上で、ムラにならないよう、よく動かしながら20〜30分染色します。

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    3 | 染めたものを取り出して、軽く水通しします。 ※このとき植物染料液を残しておくと、染め上がりの濃さを調節することが出来ます。

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    4 | 水に媒染剤を溶かし、染めたものが完全に浸かる位の量にします。媒染剤の量は各媒染剤の容器を参照してください。

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    5 | その中に、染めたものを20〜30分浸します。ムラにならないようよく動かしてください。

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    6 | 最後に流水でよく水洗いをして、乾燥させて完成です。



One Point Advice

※濃い色に仕上げる場合は STEP3 の 1〜2 をもう一度繰り返して、流水でよく水洗いしてください。