
■大きなもの(ジーンズやセーター、タピストリーなど)を染める場合は?
染めるものが浸る容器(収納用のプラスチックケースなど)を用意し、浸る水の量を計り、水の量分の紺屋藍を用意します。
*一箱で約5リットルの藍液が作れます。
*染色後の水洗い、お湯洗いをする場所や容器も準備しておきましょう
■染め方が簡単なのに一度で濃く染まるのはなぜ?
藍と繊維の最も適した結合について、科学的な研究を重ねて完成したのが紺屋藍です。
また、染色方法についても半世紀にわたる染色教室での経験を生かして研究を重ねました。
その結果、とても簡単な染め方でありながら、極めて濃く染まる藍染染料「紺屋藍」ができました。
■藍液を長く持たせるコツは?
藍染めは、空気に触れて緑色から濃い藍色に変わります。藍液も、空気に触れると濃い緑色や藍色に変わっていき、徐々に染まらなくなります。ですから、染める場合にバシャバシャとしたりせずに、藍液の中に沈めてもむようにして染めるのがコツです。また、藍液を数日保管しておく場合は、藍液の保存はフタをするか、ラップでおおい、ヒモでしばってください。
*古くなった藍液は、別売りの「藍還元剤」を5リットルに一袋(約25g)入れてかき混ぜ、30分以上経つと元の黄色や黄緑色になります。
■別売りの「藍還元剤」で再生した藍液は、元の濃さに染まりますか?
藍液を5〜7日以上放置しておくと酸化(還元)して徐々に染まらなくなります。この液を再び染まるように復活させるのが「藍還元剤」です。藍還元剤を入れれば再び染まるように復活します。同じ液で数回染めて染まる色が薄くなった藍液を、元の濃い藍色に染めたい場合は、新しい紺屋藍を加えるか、新たに藍液を建ててください。
■藍液(染める液)は下水に流しても大丈夫ですか?
紺屋藍、助剤に含まれているものは、全て環境に優しいものです。下水に流しても全く問題ありません。但し、河川や農業用水等に流すのは危険はありませんが、水が藍色になりますので止めてください。
■藍染の技法にはどんなものがありますか?
マニュアルに記載した12種類の技法は、どれも身の回りにあるものを使ってできるものばかりを掲載しました。この12種類の技法を応用するだけでもまだまだ色々なバリエーションを楽しめますが、縫い絞りだけでも様々な技法や応用があり、さらにろうけつ染めや型染など、とても奥深く楽しめるのが藍染です。染色関係の書籍などを参考に楽しんでみてください。
紺屋藍 KONYA-I 価格 1,800円(税別)
藍染の詳しいマニュアル(日本語・英語)付 12種類の技法も掲載
監修:埼玉県指定無形文化財技術保守者 武州中島紺屋四代目 中島安夫
紺屋藍一箱で、Tシャツやブラウス程度のものが何度も染められます。
染まる素材は綿、麻、シルク、レーヨン、ウール。必要な助剤はすべて入っています。